第1話

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――遠い昔の記憶―…… 『パパー、これなあに?』 『それはね、いろんな病気について書いてある本だよ。』 『むずかしいの?』 『まだ梨花(リカ)には早いかもしれないな。』 『じゃあもっとりかがおおきくなったら、この本よめるようになるかな?』 『そうだな――…。』 ――――父の医学書には幼い頃から興味があった‥ これが大事な人を救うためのきっかけになるなんて、このときは考えもしなかった――…  
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