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教室に入るといっぱい人がいた。
みんなそれぞれ決まった席に座っていて仲良く話している。
「志摩ちゃんの席、ここだってー」
直が私の手を引いて席に案内してくれた。
「…直くんは…??」
「俺の席は向こうなんだって~」
「…そっか……」
直が離れるだけでまた涙が出てきそう…
「大丈夫!俺のところから志摩ちゃん見えるから!」
「…うんッ」
じゃあね。と言って直は自分の席に戻った。
「はぁ……ッ」
「ねぇねぇ!名前何て言うの??」
横から話しかけてきたのは女の子だった。
私と同じように髪をツインテールに結んでいた。
「あたし、岡村久美子!あなたは??」
「私は…宮瀬…、志摩…」
人と目を合わせられない…相変わらず人見知りの私の声は小さかった。
「じゃあ志摩ちゃんだね!よろしく♪」
ニコッと笑った顔は…私の中の「不安」を吹き飛ばしてくれるような明るい笑顔だった。
「よろしくね、久美ちゃん//」
幼稚園生活1日目にして早くも友達が出来た。
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