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「志摩ちゃん!」
バスが動いてすぐに隣に座っている直が話しかけてきた。
「なぁに??直くん」
「志摩ちゃんは友達出来た??」
友達……
その言葉を聞いて真っ先に浮かんできたのは…
「出来たよ!久美ちゃんって言うの!!」
「志摩ちゃんの隣の席にいた2つ縛りの女の子??」
「うん!!」
直は本当にずっと私の事を見ていてくれていた。
「その子、俺の家の隣の隣だよ!」
「そーなのっ!?」
「うん、何回か見たっ!」
「((直くんのお家に近いんだ…))」
「良かったね!!」
「ん…??」
「友達出来て良かったね!」
「……うんッ♪」
「友達」という言葉に嬉しくなって私は直に笑顔で元気に頷いた。
バスがお母さんの待つ停留所まではまだ時間があったから私は久美ちゃんの事をいっぱい直に話した。
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