出会い

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「志摩ちゃん…??」 後ろから名前を呼ばれた。 涙でぐちゃぐちゃになった顔でゆっくりと後ろを振り向くとアイツ…今の幼なじみの直がいた。 「…グスッ……直…くん??」 「やっぱり志摩ちゃんだっ!!志摩ちゃんママ、おはよーございます!」 直は丁寧にぺこりと頭を下げて私のお母さんに挨拶をした。 「直ぉー!!!」 直の名前を言いながら走ってきたのは直のママだった。 「もう、走ったら危ないって言ったでしょ??」 なんて言いながら息一つ上がっていない直のママ…。 流石高校時代陸上部のエース兼部長…。 ヒールなのにも関わらず素晴らしい走りだった。  
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