さようなら

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「呼び出してごめんなさい。花月くんが鎖神さんを好きなのは知っているんだけれど、私」 僕と楓の不仲ときいてか 女子が五月蝿くなった 僕は誰よりも自己中心的で酷い 今目の前にいる女性を見ても 必ず 楓と比べている自分がいる 最低とののしられてもかまわない 僕はもう普通には戻れない 「すみません…僕はまだ彼女が好きなんです。楓意外…愛せないんです」 何故…言葉にするだけで辛いのか 彼女が僕を愛してくれないから 傍にいてくれない ならいっそ殺してしまおうかと狂気もよぎる でもそんなことを考えても貴女を目の前にしたら殺せないんでしょうね 『…子供流れたのにまだ愛せるんだ』 「え?」
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