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僕と楓は同じ大学に通っていた
大学というのは基本的に出席に関しては自由であり自分にとって必要な学科だけ出席していれば問題はない
昨日までなら出る必要ない学科も時折彼女と一緒に過ごしていた
今では…
それをしようとも思わない
同じ学科が重なる彼女は隅に座り込み
僕は彼女から左後ろにいた
なんで…別れたのか
理由が判らない
君は平気なの?
楓
授業内容なんて頭に入らず苛立ちばかりがつのっていた
リンゴーンと鐘が鳴り響く
それと共に僕は席をたつ
今日はこれ以上授業をうける気にはなれなかった
ふともっていたファイルからプリントが
それは最悪にも楓の足元におちていった
それを彼女が拾おうとした
「触らないでくれますか」
ビクリと楓の身体が震えて動きがとまった
「貴女には触って欲しくありませんから」
自分で思う程に冷たい言葉
彼女は許せない
だから
沢山傷つけばいい
「…すまない」
震えた声で言った彼女をみず
プリントを拾うと教室を出た
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