さようなら

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「お、おはよう…」 次の日に大学で楓に言われた言葉 この子は判らないのだろうか 拒絶が 今の僕が君を目の前にして傷つけないとでも? お願いですから近づかないで下さい 僕は貴女を許せないし 僕はどんどん 僕でなくなっているんです 「立つことも…辛いのは初めてです」 いないと言う虚無感 心が悲鳴を上げて 今地に足をついているという感覚がふらついている 「みなづ」 「そうやって挨拶されるだけで苛つきます。 もしかして寄りを戻したいんですか?残念ですね僕は貴女が大嫌いです」 「っ…」 「ああ。すみません。これは自惚れでした…僕は貴女に捨てられた身でしたね。ではこれで失礼します」
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