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遠夜も藍璃もそれを心配しているのだが…真那には伝わっていないようだ。
「で、心配だから着いて行くって?」
「まぁ…それもあるんだけど…。
私の考えが当たっているなら…あの悪魔が絡んでるはずよ」
その言葉に先程まで笑みを浮かべていた藍璃も表情を強ばらせる。
「あの悪魔って…真那一人で太刀打ち出来る訳ないじゃん」
藍璃の声に焦りと緊張が入り混じる。
「だから、私も行くのよ
あの悪魔に関しては…私が一番因縁があるからね…」
遠夜の表情は変わらず冷静だが瞳だけは微かにぎらついていた。
その悪魔と余程の因縁があるのだろう。
しかし、遠夜達がここまで警戒する悪魔の正体…
それは後に嫌と言う程…恐ろしさを知る事になる。
ある命の代償をもって―…
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