39人が本棚に入れています
本棚に追加
しかし…先程、彼女は自分が見られているんじゃないかと言っていた。
早く蹴りをつけなければ次に犠牲になるのは間違いなく彼女だろう。
「そう言えば貴女の名前を聞いてなかったわね」
「あ…すみません。
私、2年A組の大倉 まどかって言います」
「大倉さんね。
篠宮先生の事は私の方でも注意しておくわ。そして、貴女もあまり篠宮先生と出来るだけ接触しないように気をつけてね」
「はい。分かりました」
だが、良江の妹の件で突然姿を消したと言う点から見ても接触を控えた所で危険な事に変わりはない。
しかし、遠夜には何か考えがあるのかその顔は何処か楽しげだ。
だが―…
遠夜は後で後悔する事となる。
自分が相手をしようとしている者がどれだけ狡猾で…残忍かを…。
最初のコメントを投稿しよう!