3人が本棚に入れています
本棚に追加
/12ページ
音の記憶 1
cast in the name of god
Ye not gilty
時間の経過とともに薄れて
しまうのが記憶。
たいがいは都合、悪い部分は
中心部だけ焼け焦げ、
甘美な部分は創作的に昇華され
それぞれ事実とは異なった形
に変化して残る。
しかし、記憶回路の深層部に
突き刺さり埋もれているパーツ
五感に顕されるような類の思い出があろう。
ときにそれらは、ノンフィクション
だった頃の記憶を呼び覚ます
鍵たることもある。
最初のコメントを投稿しよう!