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『何しとんねんっ!
アホか、お前っ!!』
『謙也さんには、関係あらへん。
邪魔せんといて下さい』
俺を見下ろす視線は、なんや冷ややかなもんに変わっとって。
光、と名前を連呼したが、こっち側に降りてくる気配は無い。
…完全に拒絶されとる。
ポタポタと滴る光の血。何かが落ちてきて、軽い音を立てた。
拾い上げると、それは光の左耳についとったピアスやった。
血が付いて、妙にキレイに見える。血塗られた金属は無機物のクセに、温かくて。
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