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何笑とんのや、と聞いたら「おもろいから」とか抜かしよる。
おもろいて何や。
俺はオモチャか?
そう言った俺を、光はいとおしそうに目を細めて見る。
おのれが噛んだトコに、優しく舌を這わせて舐めて。母猫が子猫にするみたいに。
「謙也さん、堪忍な?
痛かった…?」
まるで猫みたいに気紛れで、捉えどころが無い。
優しいのか冷たいのか。
俺を好いてくれてんのは、分かるんや。
キライやったら、こんなコトせぇへん…よな?
けどな……
付いていかれへん時も、あんのや……
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