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どれぐらい歩いたのだろうか。
結構な時間歩き続けた気がする。
腕時計をみるとまだ9時ぐらいだった。
もっと遅い時間だと思っていたけど、そこまでたくさん歩いていないらしかった。
歩き続けていると何もなかった周りに、ちらほら家がみえ始めた。
それらの家には、灯りがともっていた。
今頃は、僕も家でゆっくりできていたかもしれないと思うと、少しばかり胸がしめつけられた。
――できるわけないのに。
人や車は、まだ見当たらない。
まわりに気を配りながら歩いていると、少し先に公園らしきものがみえてきた。
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