315人が本棚に入れています
本棚に追加
「ね、サティ。そういう訳だから勇者やってくれない?我が社の為に!!」
笑顔でサティに迫るボス。
「会社の…為に…?」
サティが嬉しそうにボスの話に食いついている。
…案外これで良かったのかも知れない。
「そうよ、勇者になってこの世界を救うのよ、サティ!!」
「わ、私なんかでいいのでしたら!!このサーノベルト・ライン、いつでもボスの為に!!」
前言撤回!! やっぱりこんな一途な子を騙すみたいな真似、していい筈がない
「ボス!!ちょっと…」
待って下さい…と言い終わる前に、サティは私の横を通り抜け、仕度をするとだけ言い残して部屋の外へと消えていった。
「サザメちゃん、どうかした?」
ボスの平和な一言に、私は何も言い返せなかった…
最初のコメントを投稿しよう!