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キシマの門を通り抜けてから６時間程が経過した
今まで無限に広がっていた草原に終わりを示すかのように木が壁のように立ち並んでいる
この先の森は未開の地とされていて、野生生物だけではなく魔物も出て来るような危険地帯といわれている…といっても全て本の知識だけど
…闇雲に突入するのは無謀かな
まだ日が暮れるまでには時間があったけど、今日はとりあえずここで野宿をすることにした
流石に障害物も何もないところじゃあ自ら野生生物の餌になるようなものだから、森の中に少し入ったところを選んでテントを張った
「ここなら野生生物も来ないわよね、森の中心部から見て風下だし」
キシマでも、諜報員として働いてる間は何度も張り込みで野宿は慣れたものだった
とにかく私は簡素なテントを作り、そこで一夜を過ごした
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