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左手に剣を熊に向け、間を取りながらもこの場を乗り切る手立てを模索していた
発光札を使って目眩まし-…
駄目だ、野生生物は嗅覚だけで獲物を仕留める
それじゃあ荷物を囮にするか…
それで時間を稼げる程の食物は無い…か
そんな時、熊の脇に小さな陰が見えた
親熊よりも一回りも二回り小さい…同じ形の生き物が草の影からこちらを見ている。
「こども…か」
食べ物目当てならまだしも子育てシーズンの熊は普段の数倍危険という話だ
万事休すか―――…
差し違える覚悟で熊に挑もうかと構えた矢先……
「パ――ン…」
銃弾の…乾いた音が辺りに響いた――――
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