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契約の間
各部隊が契約を誓う場所である
その部屋はまるで小さな教会である
ザガンの立つ場所の後ろには女神をかたどったステンドグラスがある
ユズ:素敵…
ザガン:では契約の儀を
ユズ:ねぇレイン
レイン:ん?
ユズ:契約の儀って何やるの
レイン:あぁ~まぁそれぞれ別のことをするな
五番隊なら腕相撲
四番隊ならお互いが持ってる物の交換
三番隊は剣合わせ
一番隊は長ったらしい詩をお互い交互に呼んでくんだ
ユズ:二番隊は?
レイン:…キ…キスだ…
ユズ:あぁキス!…えぇ!?
レイン:キスをしたあと二枚の白い布にお互いの血を一滴流してそれを交換するんだ
キスする場所はどこでも良い
ユズ:…
レイン:じゃあ行くぞ
ユズ:うん…
レイン:…我、汝の上に立つ者なり
汝、我と共に戦うことをここに誓うか?
ユズ:誓います
レイン:では誓いの証を
レインが手の甲を見せようとしたその時だった
ユズがレインの唇にキスをして離れた
レイン:な///!?
ユズ:我、誓いをその唇に残した者なり…///
レイン:…///
で…では血の契約を…
レインとユズはナイフで指先を少し切って布に一滴流した
そしてそれを交換した
ザガン:これにて契約の儀を終了とする
二番隊宿舎に行き、歓迎をするように
ザガンが出て行った
レインが唇を押さえていた
レイン:…何で唇?
ユズ:エヘヘ…お父さんには内緒ね
私、レインが家から出てハンターになった時に凄く淋しくて泣いたんだ
その時初めて気がついたの
レインが好きだって
レイン:ユズ…
ユズ:でもごめんね
唇は迷惑だったよね
忘れて今の
ユズが出て行こうとした
レイン:ユズ!
ユズが立ち止まった
レインがユズに近づいた
そして抱き締めた
レイン:嫌い何て言ってねぇぞ
ユズ:…///
レイン:俺、サカズキさんに合うたびにユズのことばかり考えてたよ
ユズ:ぇ…///
レイン:俺も好きだ、ユズ
また会えて本当に嬉しい
レインがユズの唇にキスをした
ユズは涙を流した
二人はこれから先、どんなハンターになって行くのか
それは後ろで微笑む女神様だけが知っている
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