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これは最近になって僕も知ったんだ
子供の頃、ある王国はとてつもない恐ろしい実験をしてたんだ
その実験はモンスターの血を体内に注入して対モンスター人間が作れないか
実験は朝昼晩と行われた
僕は草食、肉食など普通のモンスターの血を入れられた
全て少量づつ平等にね
だけど兄さんは違ったみたいなんだ
兄さんは草食のモンスターの血は入ってない
入ってるのは少数の…モンスターの中でも最強のモンスターと言われたモンスターの血ばかりを
リオレウス・イビルジョー・ジンオウガ・ディアブロス・モノブロス・ナルガクルガ・ティガレックス・ベリオロス・ラギアクルス・ラージャン・グラビモス・ベルキュロス・アクラ・ヴァシム・ディラガウア…最強と言われたモンスター
そしてその中でもまれに存在する亜種の血
さらには古龍の血と様々な血を入れられた
ある意味ではそれに耐えた兄さんは最強と言える
だが…
ある日に二匹の飛竜の血を入れた瞬間に兄さんは暴走し、その王国を一夜にして滅ぼした
不思議だろ
数々のモンスターの血に耐え、全ての古龍の血に耐えた兄さんが暴走するほどの血
その二つの血は形となって姿を消したそうだ
そして兄さんはモンスターの言葉を理解し、話、穏やかな気持ちにさせることが可能になった
でもそれだけじゃ兄さんを殺せない理由にはならない
だけど体内に入ったモンスターの血でそのモンスターの力を使えるとしたら?
あり得ない
普通ならそう思う
しかし、僕にはわかるんだ
兄さんの中のモンスターの雄叫びが
兄さんは力を使える
だがそれを必死に隠してる
使ったらどうなるか何て知らない
だけど恐ろしい
だから兄さんは誰も殺せないんだ
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