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レインは宿舎に戻り部屋に入った瞬間に胸を押さえた
レイン:…
頭の中にカナンが出て来るたびに苦しそうな顔をして胸をさらに強く押さえた
レイン:何なんだよ…
何で胸が苦しいんだよ…
自分で決めたのに…
人を信じ切らないって…
人を好きにならないって決めたのに…何でカナンが頭から離れないんだよ…!!!
???(ククク…)
レイン:!!
レインは頭を押さえて座り込んだ
レイン:オーガ…!!
オーガ…それはレインの中に存在するモンスターが一つになったもの
その存在感は強く、隙あらばレインの体を乗っ取ろうとする存在
その力は凄まじく、古龍すら臆する存在らしい
オーガ(人間の意志なんて所詮はその程度だ)
レイン:うるさい…頭の中からさっさと出て行け…
オーガ(嫌だね、俺はこの体を気にいっててねぇ…お前が人間を捨てるまで一生ついてやるよ)
レイン:俺は人間を捨てない
オーガ(だがお前は人間の血を見ることを楽しんでいる、それは紛れもなくお前の無意識と言う名の意志だ)
レイン:違う…!!
オーガ(王の血をなかなか良い色だったなぁ…お前が躊躇無く殺した王の血は…最高だった!)
レイン:違う!!
オーガ(違わない、今日はもう下がってやるよ、次も楽しみにしてるぜ?ガハハハハ!!)
レインの頭の中から声が消えた
レインは頭を地面に付けて頭を押さえていた
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