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エリオ「けど、それはドーパントにも言えるんじゃないんですか?」
翔「いや、ガイアメモリ自体そこまで安値で売られていねぇし、それに、売ってる奴等のルールなのか知らんが、必ず1人につき1つしか売られてねぇからな。」
エリオの質問に、俺はそう答えた。
フェイト「どうして、左さんは、機動六課へ来たの?まるで、今日襲われるのを知ってたみたいだけど?」
翔「あぁ、クロノからの依頼でな。ここ4ヶ月の間に、管理局の支部が襲撃される事件が相次いでいるから、犯人の解明と次に襲われる場所が知りたいと言われて、調べた結果が機動六課に行き着いたってわけさ。」
なのは「なるほどねぇ。」
翔「質問タイムは終わりだ。」
俺はそう言い、部屋を出ようとした。
ティアナ「待って下さい!」
翔「何だ?」
俺は呼び止められたので、振り向いて聞いた。
俺を呼び止めたのティアナだった。
ティアナ「7年前の、8月25日の事を覚えてますか?」
翔「7年前の、8月25日…………たしか………!」
少し、考えた瞬間にあの時の光景が蘇ってきた。
兄の葬式にて、泣いていた1人の少女を思い出した。
翔「……そうか、あの時から7年になるのか………大きくなったな。ティアナ……」
俺はティアナにそう言った。
ティアナ「!!」
ティアナは、俺の言葉を聞いた瞬間、目に涙を浮かべて抱き付いてきた。
周りは、突然の事に驚いて固まったまま、こちらを凝視していた。
ティアナ「……グス……ヒッグ」
そんな状況とは知らずに、当の本人は泣きながら、俺を抱き締めている。
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