180人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
上司「誰だ!?今、殴ったのは!」
少年「俺だ。」
そこには、帽子を被った私とそんなに変わらない少年居ました。
上司「貴様か、ガキ!」
上司は、少年に向かってそう言いました。
少年「てめえ、死んだ部下に弔いの言葉も無ぇのか?現場に出てねぇくせに、偉そうにしてんじゃねぇよ!結局、てめえは自分の手柄を他所の部隊に取られたのが悔しいだけだろ!」
少年は、兄さんの上司に凄い剣幕で、言いました。
上司「あぁ、そうさ!もう少しで、手柄になるところだったのに、ランスターのクズのせいで、折角の手柄がパァだ!」
上司は、少年に向かってさも当然のようにそう言いました。
私は、悔しくて仕方がありませんでした。
少年「………だそうだぜ。リンディ・ハラウオン提督。」
少年がそう言うと、液晶画面が開き、そこには女性が映っていました。
女性〈…………〉
上司「な、何故提督が……」
上司は、女性を見ると狼狽えだしました。
少年「今の映像と音声、全管理局に流したよな?」
少年は、女性にそう言いました。
女性〈えぇ、全管理局員も見聞きしているわ。直ちに彼を拘束するわ。〉
少年「あぁ。」
少年は女性の言葉に満足したらしく、笑顔で通信を切った。
上司「貴様!何て事をしてくれたんだ!?クズが!」
上司は、少年に今にも掴みかかりそうな勢いで言いました。
少年「クズはてめぇだ!人の痛みも分からねぇ奴に、人の上に立つ資格は無ぇよ!」
少年は、上司に殺気を籠めた冷たい視線で見ながらそう言いました。
上司「!!」
上司は、少年の殺気に何も言えなくなりました。
最初のコメントを投稿しよう!