180人が本棚に入れています
本棚に追加
/104ページ
それから、上司は連行され、葬式も一段落すると、私は少年の所へ行きました。
ティアナ(幼)「……あの……その……ありがとう。」
少年「……あぁ、気にするな。俺が勝手にやったことだ。」
少年は、照れ臭そうに言いました。
ティアナ(幼)「それでも、お礼が言いたいんです。」
少年「……そうか」
すると、少年は頭を撫でながら言いました。
ティアナ(幼)「……な!?」
私は、突然の事に驚いてしまいました。
少年「あっ、わりぃ!」
少年は、撫でた手を離そうとしました。
ティアナ(幼)「……もうちょっとだけ。」
私は、無意識の内にそう言ってました。
少年「……分かった。」
少年は、何も言わずに撫で続けてくれました。
ティアナ(幼)「どうして、他人にそこまで出来るの?」
私は、少年に聞きました。
少年「……俺の目の前では、誰にも泣いてて欲しくないんだ……」
少年は、そう言いました。
ティアナ(幼)「お兄さんの名前は、何て言うの?」
翔「……翔…左 翔」
それが、私と翔兄さんの出会いでした。
そして、別れる時に再び会う約束をしました。
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
なのは side
はやて「へぇ、そないな事があったんやね~」
翔「……まぁ、そう言う事もあるさ。」
左さんは、照れ臭そうに帽子で顔を隠しながらそう言った。
翔「………そろそろ、出てきたらどうだ?」
???〈あら、気付いてたの?〉
翔さんが、そう言うと、通信画面が開かれた。
そこには、見知った顔の女性が映し出された。
最初のコメントを投稿しよう!