日常

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  …しかし、僕だって好きでテンションが低いワケじゃない。 好き好んでため息ばっかつく奴なんて居ないだろう。 ―この会社に入ってやがて3年。 やはり、営業職は僕には向いていなかったらしい。 元々人と話すのは得意ではない。 それでも自分なりには頑張っているつもりだ。 でも此処では成績が全ての世界なのだ。 毎日のように営業先で引きつった笑顔を作り、媚び諂う。 上司には叱責され、後輩にすら小馬鹿にされる毎日。 神経は磨り減り、精神力を消耗しまくる。 僕だって努力してんだぞ。 そりゃあため息だってつきたくなるよなぁ…。  
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