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右、左、右、左、右、左…
交互にたどたどしく前に出る自分のつま先を見つめながら歩く。
ドンッ
「あっ…、す、すすすいませ…っ」
ズレた眼鏡を慌てて直し、顔をあげる。
げっ。
ぶ、部長…!
そこには険しい表情をした部長が立っていた。
「岡崎君、キミは何処を見て歩いてるんだ!もっとシャキッとできないのか?だいたいその髪の毛もどうにかならないものか…少し伸ばし過ぎだぞ!!そんなんだからしっかり前が見えないんじゃないのか?」
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