プロローグ

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とか感傷にふけていた気怠い一日の始まりをぼんやり感じていると、謎のハイテンションでやってくる奴らが数名…。 勢いよく開いたドアの先にはクラスの中では結構有名な奴がいた。 そいつは入るなり、こう高らかに宣言した。 「今日、転入生がくるらしいぜ!」 今日の狼少年はとんでもないデタラメを撒き散らした。 狼少年をご存じかな?まあ、知らなくていいんだが、要約すると嘘吐きの少年がなんかする話だ。 こいつは嘘八百を並べ、自他共に認める口先だけのやつなんだ。 「どうした狼。そんなこと本気にするやついんのか?それに時期を考えろ。」 冷静に返すとニヤリとほくそ笑んだ狼少年こと浅永銀也は近付いてきてこう言った。 「ところがどっこい!これが本当なんだよな!!」 「常套句を並べてなにをいう。」 全く、こいつはいつかほんとに食われるんじゃないか?
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