プロローグ

5/31
前へ
/31ページ
次へ
その日のHRは銀也が終始ニタニタと微笑を浮かべながらこちらをちらちら見ている。 正直、気持ち悪いから無視することにした。 少しすると担任の金谷先生が入ってきた。後ろに長い髪を二本にわけている美女を連れながら。 「よーし。黙れ。これからHRを始めるがその前に転入生の紹介だ。」 「あ、えーと…浅葱 未来です。 わからないことばかりなので、これからよろしくお願いします。」 「みんな仲良くしろよ。 未来は来年度から転入予定だったが本人きっての要望で今日から転入することになったらしい。 男子は変な目でみるなよ。 女子は可愛いからって妬むなよ。」 と先生は冗談をかましながら席へと促した。 なんてこった。 ほんとに転入生が入ってきた…。 また財布が軽くなる…。 しかし、かなり可愛いことは10人中8~9人は認める事実だろうな。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加