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「……か…………はっ……」
全身を強打した俺は、肺の奥底から酸素を吐き出しながらも飛び降りた車を見ていた。
そのとき俺はスローモーションの中にいた。
走りつづける車を見る俺。車中から目があったトミーとマイケル。二人は俺の行動を理解していないようだ。
次の瞬間!
紅い光の文字列が肥大化し、そこから爆発が生まれた。
爆発は内に内にと収束していき、爆炎と爆風によって車両を圧壊させる。
トミーも、マイケルもジャックも炎に潰されて見えなくなっていく。
限界まで車両を圧迫した炎は、今度はその力を吐き出すように再び爆発した。
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