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くそっ、耳をやられた!
耳なりが酷くて、周りの音を拾えない。だが、爆発の衝撃だけは俺の皮膚を通して感じられる。
誰がこんなことを!?
考えられるのはテロリストの残党による報復だが、この国の暗部の可能性も捨てきれない。
そんな些細なことはどうでもいい。問題は敵が使用した未知の兵器だ。地雷の類かと思うが、地雷なら上方に吹き飛ぶはず。
考えるのは後だ! 今は一刻も早くこの場を離れることが先決だ!
俺は痛みを無視して立ち上がり、森の中へとかけ出した。
森に入った瞬間、俺は三つの人影を見た。顔は見えないが全身を黒でかため、そのうちの一人は隻腕でその手には拳大の赤い宝石のような物を持っている。
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