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総重量約1トンの車体は、横殴りの衝撃を受けたかのように、その身に紅連を纏いながら木々へ突っ込んだ。
「ジャック!!」
ほんの一瞬だけ呆気にとられていた俺は、すぐに状況を理解し叫んだ。
ジャックは何も言わず、車のスピードを上げてここから離脱を試みる。
が、
「……何だこれは!?」
トミーの言葉に誰も答えることができなかった。
車の周囲を、紅い光が巻き付くように旋回している。
俺がさっき見た光だ!
よく見れば、紅い光は見たこともない文字の羅列でできている。
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