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「巴…これ」
「君、ノートをペンで取るだろ? で、いつもボールペンってつまらないってぼやくから、どうかなって思って」
「巴、ありがとうございます。これがあれば、授業中も一緒にいられますね」
樹は笑顔で、すごく嬉しそうだ。
「気に入ってもらえてよかった。色々考えたけど、これが一番君に似合う気がしたんだ」
「なるほど。だから最近あなたは一緒に帰ってくれなかったんですね」
「寂しかった?」
「少しだけ、ね」
本当は結構寂しかったんじゃなかろうか。
「さて、今度は僕の番ですね。巴、目を閉じて下さい」
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