第4章

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「巴…これ」 「君、ノートをペンで取るだろ? で、いつもボールペンってつまらないってぼやくから、どうかなって思って」 「巴、ありがとうございます。これがあれば、授業中も一緒にいられますね」 樹は笑顔で、すごく嬉しそうだ。 「気に入ってもらえてよかった。色々考えたけど、これが一番君に似合う気がしたんだ」 「なるほど。だから最近あなたは一緒に帰ってくれなかったんですね」 「寂しかった?」 「少しだけ、ね」 本当は結構寂しかったんじゃなかろうか。 「さて、今度は僕の番ですね。巴、目を閉じて下さい」
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