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それから授業が終わり、由紀は教室を出て行った。
それまで死んだように静かだった教室が息を吹き返したように煩くなった。
クラスのみんなはぁたしの方をちらちら見ていた。
ぁたしは動物園の動物かよ…
ぁたしはそんなことを思ってため息をついた。
「姫!行くよ♪」
虎がぁたしの手を引いて教室から出た。
それに続いて桐、恭平等もついつくる。
クラスのみんながため息をついてるとも知らず…。
「和どこか行くの?」
ぁたしは隣にいた和に話し掛けた。
和は、ニコッと笑い
「倉庫だよ」
と教えてくれた。
倉庫か…
確かにあっちの方が守りやすいかも…
ぁたしはかばんを持ってないことに気づき
「ぁたしかばん教室に忘れた!!」
ぁたしが少し大きな声で言うと圭吾が
「俺が持ってるから安心して」
とぁたしの隣まで来て見せてくれた。
「圭吾かばん貸して?」
ぁたしは圭吾にそう言うと圭吾はすんなり渡してくれた。
ぁたしは虎に捕まれた手を払ってかばんの中から携帯を出して電話をし始めた。
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