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それは突然僕の前に現れた。
今にもこぼれ落ちそうな、でも何かにつけて訴えてくる大きな瞳。
キラキラと瞬いてのぞきこめばすいこまれそうだ。ツンツンの見た目に反して柔らかい髪。簡単に手折れてしまいそうな華奢な体。何かを期待させてくれる草食動物…。
雲雀のツナに対する印象はそんなものだった。仲間でも友達でもなくただ『強いものが守らなければいけない弱い生き物』それだけだった。
(そう…確かにとるにたらない格下だったはずなのに…)
いつからだろう。
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