それはまるで…

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草食動物からサワダツナヨシという一個人へ、そして失いたくない大切な唯一無二の人へと変わっていったのは…。様々なファミリーとの戦いをのり超えていくたび、ツナヨシという人物を知っていくたびに僕は君のその、底知れない部分を触れていった。 気がつくと雲の守護者なんて面倒くさいものに留まり続けている。そしてあんなにも嫌がっていた群れに属している。そんな自分自身に驚きながらもどこかくっすぐったく不快を感じていない自分がここにいる。 (それが…まさかあんなに簡単に目の前から居なくられると…) 僕の前で無機質な箱にゆっくり沈んでいく君…。そして何もできない無力で卑屈な僕。
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