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その部屋の中にはやはり闇が支配していた。
しかし男は迷わず部屋の中心へと進んでいき、その中心にある何かに触れる。
「エリザ……もう少し………もう少しで君を………」
その男はそこにある何かにつぶやき続けていた。
同時刻ある樹海のど真ん中で二人の青年は木々や苔で覆われた遺跡への入口の前に立っていた。
顔を隠すためかこの暗い樹海の中で二人の青年はフ-ドを深くかぶっていた。
そして一人の青年がおもむろに顔を覆っていたフードを外す、すると隠れていた黄金の髪と黄金の瞳が姿を現した。
「………ここか?」
黄金の髪の青年はもう一人の青年に声を落として聴く。
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