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「ああ……間違いない」
声をかけた青年と比べて10センチ位背の低い青年………いや青年と同い年ぐらいの女は目の前にある遺跡の入口から目を離さず青年の問いに答える。
「朝まで待つか?」
「いや……このまま進む、手遅れになる前にあれを見つけなければ……」
そう言って女は急ぎ足で遺跡の中へと入って行く。
黄金の髪の青年も『そうだな』と呟き女のあとに続く。
案の定遺跡の内部には明かりがなかった、その為今この場を照らしているのは先頭を行っている女の持つランプだけだった。
しばらく一本道が続いた、しかしやがてその道をふさぐかのように壁が二人の前に立ちふさがった。
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