プロローグ

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長い付き合いだ。 顔が見えなくても、口にしなくても黄金の髪の青年にはこの女が何を考え、どんな顔をしている、何を言いたいのかが手に取るようにわかる。 たぶん彼女は口ではあんなことを言っているが自分を心配していることを黄金の髪の青年は分かっている。 「はぁ~鬼が出るか蛇が出るか……」 ため息を1つ付いて青年は恐る恐るスイッチを押す。 ガチャンゴゴゴゴガッコン そんな音が無音の遺跡内部に響き渡る。
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