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二人が地面に激突する瞬間厚い空気の膜がクッションとなって衝撃を相殺し二人は無事に地面へと降り立っていた。
「危なかったもしお約束通りの針山だったらヤバかったな………ん?どうした?どこか怪我したか?」
どこか怪我でもしたのかと心配する青年。
「………手が………」
女の声があまりにも小さかったので最後の部分が聞き取れない。
「手?」
『手』という単語がかろうじて青年の耳に届いた。
しかし手だけでは意味がわからず聞き返す青年。
「手をどけろ」
今度はしっかりと青年にも聞こえるように言った。
「え!?」
青年は女の体に触れている腕を見る。
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