ふたつ目の話

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ひろきくんは 「お、おじいちゃん。」 おじいちゃんは 「そうだよ。」 と、ほほえみました。 「わしは、ひろきがすきじゃ、だいすきじゃよ。でも、死んでしまった。おまえは、わしのまごじゃ。わしは、よわむしでも、さみしがりやでもない。おまえも、わしの血を持ってる。わかるな。だから、おまえも、いや、おまえは強がりだ。わしに、にたんだからな。うん、強がりだ。」 と言いながら、すすすと消えていきました。  
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