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年が明けた。
相変わらずあたしとアヤは一緒にいた。
ウリもやっていた。
ただ回数だけは減った。その代わりに体を使わない、割りのいい事を探してするようにしていた。
噛んでるガムを売ったり、オナニーしてるのを見てたり、色々あった。
当時、たまごっちが流行っていた。
金,銀,白の順に高値がつくと、地元でウワサが流れていた。
よく使うテレクラのメッセージにもたまごっち高値で買います、って入っていた。
ある日、金,銀なら10、白なら8、その他ノーマル色でも5を出すという素晴らしくマニアックこの上ないメッセージが入っていた。
あたしとアヤは学校そっちのけで、朝イチでたまごっちの売ってる店に並んだ。
抽選するぐらい、大人気な商品だった。色は運を天に任せるしかなかった。
結果…
アヤはノーマル色だった。
あたしは…
白を当てた。
神様は…小さな神様はいた。
2人で13万。
朝から並んだ甲斐があった。早速売りに行った。
相手は今で言うアキバ系。女の手も繋いだ事なさそうな感じだった。冬なのに汗だくなカレは満面の笑みを浮かべ、13万入りの封筒をくれた。
今はどうしているだろう……
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