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『2か~しょっぼいなぁ』
あたしがメッセージを聞いてる横でアヤが言う。
『…待って!4だって!』
『マジで?!』
あたしのコトバにアヤは目を見開いた。
あたしたちがウリを始めたのは、単に服が欲しいだの日サロに行きたいだのたいがいの女子高生が思うような単純な欲望だった。
『メイ!早くしないとその人取られちゃうよ!』
アヤに言われて慌ててその人と直電した。
精一杯声を作る。
『マジで4でいいんですかぁ??』
『うん。君、女子高生だよね?』
『そうだよ~♪…けどね…友達もどうしてもお金困ってるって言ってんの…』
『…1人じゃないんだ…』
…ヤバッ!切られる!
アヤに眉をひそめる仕草を見せる。
アヤは目をうるませてお願いのポーズを取る。
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