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翌朝…
ドン……ドコン
零「……ん…」
何処からか、音が聞こえてきた。
零は、その所為で眠りを妨げられた。
ドン……うぉぉぉ!!ドコン…
音以外にも、声が聞こえた。
零「…ん…うるさい…💢」
零は、起きたかと思うと無言で部屋を出る。
そして、音と声がする場所へ向かった。
零「………」
ドン……うぉぉぉ――!!ドコン…
近くなるにつれて、音と声も大きくなっていった。
佐助「あ!零、おはよ🎵今、起こしに行こうとしてたんだよ~」
零「………」
途中佐助に会ったが、零は無視し早足に去っていった。
佐助「ありゃ💧」
無視され、ショックを受ける佐助。
だが、零が何処に向かっているのか気になり、後を追い掛けた。
零「…(朝から何の騒ぎだ!俺の眠りを妨げやがって💢)」
そう思っている零。
零は、ある一つの扉の前で止まる。
その扉の中から、あの音と声がうるさいほど聞こえた。
零「…ここか…俺の眠りを妨げたこと、後悔させてやるぜ…(ニヤリ)」
零は、妖しく笑い扉を開けた。
スーーー
零「………!」
零が見たものは、ボロボロの修練場とその中央に立つ信玄と幸村の姿だった。
信玄「幸村ぁぁぁぁ!!」ドコン
幸村「お館様ぁぁぁぁ!!」
バコン
武田名物『殴り愛』だった。
零は、声をかけても意味がないだろうと思ったが、うるさくて仕方がない。二人を止めるために零は
零「縛道の一 塞…」
術を放った。
二人の動きが止まり、扉の方を見た。
幸村「なっ!?体が動かないでござる!!…あ!零殿!!」
信玄「ん!なんじゃ、これは…」
零「………」
零に気付いた幸村と信玄。その二人に零は、無言で近付いた。
零「何してやがる……」
信玄・幸村「「……!」」
零は、低い声で言った。
信玄と幸村は、その低い声に驚いた。
信玄「鍛練をしておったのじゃ。」
幸村「いつもやっていることでござる!」
それを聞いた零は
零「…朝から、やかましいねん!!もうちょい、静かにできひんのんか!!!」
キレました。
しかも、何故か関西弁。
零「人がせっかく、気持ち良く寝てるっちゅうのに…」
幸村「そんなに、うるさかったでござるか?」
零「あぁ、やかましかったわ…💢」
信玄「それは、すまぬことをしたのぉ。」
零「…まぁ、わかってくれたねんたらええわ。次から気付けてくれたら、ええねん。」
そう言って、零は信玄の術を解いた。
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