序章

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「アキくん。男の子だから仕方がないですけど……姉さんは悲しいです。なので考えました。熱い姉さんの思いを受け止めるか、人体の関節を一つずつ逆方向へ曲げるか、どちらかを選んだらそれで許します。」 「そうよアキ。私たちの熱い思いを受け止めるか、関節をキメめてもらうかだけなんだから」 「そうですよ明久君。今ならそれで許します。」 あれ?遠まわしに死ねと行ってるよね? 許してもらう頃には死んでるよね僕 いや、熱い思いを受けとめるのを選べば死なない? まて、早まるな僕。相手はあの姉さんなんだぞ。 美波や姫路さんは百歩譲ってまだ大丈夫だろう だが姉さんの場合だとどうだ。 精神的に陵辱され、社会的に僕の人生はお先真っ暗になるのでは!? くそっ!なら新たな選択肢を……… 「カチャカチャ」 カチャカチャ? あれ?姫路さん。包丁なんか持って……… …………ヤバい 死亡フラグ確定してる…… 仕方がない 「姉さん達の熱い思いを全て受け止めるよ」 くっ…女装なり、恥ずかしい写真なり、僕の裸なり晒すがいい!! 「そうですか!」 「じゃぁ準備っと」 なぜ彼女達の笑顔が眩しいんだ……… 何を考えてるか読めない 「ではアキくん。あの上に正座してください」 姉さんが指差した先には木製の角材が…… 「明久君。さぁ早く」 姫路さん。笑顔なのに怖いよ。特にその包丁が……… 「ほら座ったよ。でどうするわけ?」 「これでよし」 美波がいつのまにか後ろで僕の両手を縄で結んでいた ん?……この感じどこかで……… 「アキくん。じゃあ姉さん達の熱い思いを受け止めてくださいね」 笑顔で姉さんが僕の膝の上に乗せたのは重たい重たい……… 「って石!?ちょ!?どういうこと!?」 「さぁアキ。洗いざらいゲロってもらうわよ」 「姫路さん。包丁は危ないですよ。アキくんになら良いですが、もしそれで姫路さんに何かあっては困ります」 「あっ!そうですよね。では私も。明久君…どうしてあんな事したんです?」 ドスッ 姫路さんが笑顔で石を乗せる 「うぅ…夢だと思ったんです」 「そんな言い訳が通じると思う?」 ドスッ 美波が石を乗せる 「だから…」 ドスッドスッ 「理不尽だぁ~」 ドスッ 「明久君。素直にならないと私のこの思いがさらに増しますよ?」
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