序章

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「姉さんは男となら不純異性交遊をしても良いといったじゃないか!!!」 ふっ…言ってやった。どうだ! 「………………」 あれ?みんな静まり返ってどうしたの? 「ダメだこいつ…。もっと簡単な選択肢があったろうに。はぁ……」 だから天使のくせにバカにするな 「相手にしてられないな。行こうぜ天使」 ちょ…悪魔までどこにいく!? 正しかったよな僕。 正しい選択したよな 「明久が…明久がやっとワシを男じゃと。嬉しいはずなのに、この胸のモヤモヤは一体なんじゃ」 秀吉…ごめんよ。確かに秀吉は戸籍上は男だけど、美少女なのは間違いないよ。 「アキくん……」 どう姉さん。これでこの拷問を止めてくれるよね 「確かに姉さんは、男なら不純異性交遊なら認めてます。ですがそれは坂本君に限った話で木下君には当てはまりません。」 「なんでさ!」 「なんで俺!?」 「…………雄二。浮気はダメ」 「目がぁ。目があぁぁぁ!!翔子!!俺が何をした!!」 まさかこんな形で雄二に二次災害が降りかかるとは…… というかそんな事より 「なんでなの姉さん!!」 「確かに木下君は姉さんも男の子だと解ってます。ですけどそれは戸籍上の話で、木下君は木下君であって男の子とかそういう枠組みに当てはまりません。」 「あんまりじゃぁ。ワシを男じゃと見てくれてた人が、実は男じゃないと思ってたなんて……」 秀吉は秀吉で落ち込んでるし… ってか姉さんは秀吉を戸籍上の性別で見てたと言ったよな? 何?じゃぁ実は秀吉を女の子として見てたの? あれ?って事は事態がより悪化するよね? 「アキ!!」 「明久君!!」
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