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「他のヤツらに、調子イイコト言われてさ
オレまで、調子乗ってた。
相田は、迷惑してたのに……
好きになって、ホント、ごめんな」
（あたし……フッちゃって、いいのかな？）
田中くんは、きっと、とてつもなくイイヒトだ。
飛び抜けた王子さまじゃないけれど
お姫さまでもないあたしに、真面目に恋してて……
（……でも……
もし、フらないで、付き合ったら……さ。
……その……あの……なんだぁ……）
田中くんを見つめていると、いてもたってもいられない気分。
（未遂とかじゃなくて、キスしちゃったりとか……
田中くんと……ほらぁ……初めてのぉ……セ、セ、セ、ックスとかしちゃったりなんか、してみちゃうのかな……なんてぇ）
田中くん自体は、気持ち悪くなんてない。
アイドルにはなれなくても、むしろ、爽やかな方だと思う。
平凡なあたしに釣り合った、普通の彼氏になるだろう。
クラスの男子どもが、調子いいこと言う気持ち
……何となくわかる。
月ちゃんたちが、能天気にノリノリになる気持ちも。
（好きになってもらうって……不思議な感じ！
ふわふわして、自分が自分じゃないみたい！）
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