思わぬ珍客 一匹と二人

3/41
前へ
/293ページ
次へ
俺は新聞を取り出して面白そうな記事を探す 17歳の少年が酒を買おうとして身分証提示を求められが (どうやら死なないと分からないらしいな)などと 店員を脅したため、あえなく御用となったらしい ……アホか、いやアホだ 「マスター、昼食の準備ができました」 「待ってました!」 俺はソファーから飛び起きると自分のイスに座る 皿の上には美味そうな色をしたミートパイが置いてある 俺はさっそくナイフとフォークを使って半分に切ると 中から湯気を上げてソースとひき肉がこぼれ出てきた そのまま口に放り込みたい 衝動をぐっと堪えて、もう半分に切る、これで一口サイズだ
/293ページ

最初のコメントを投稿しよう!

56人が本棚に入れています
本棚に追加