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青い空、白い雲。
心地よい春のそよ風が吹き、緑の大地を揺らして行く。
緑の絨毯に寝転がり空を見上げ、流れる雲をただ眺めてた。
そんな心安らぐような時にも俺は思い出してしまう。
俺はいつも一人だった。
生まれたときから魔力が無く、両親に捨てられ孤児院に入れられた。
孤児院に入って俺は一人ではなくなった。
たった10日。
されど10日。
嬉しかった。楽しかった。幸せだった。
けど、
その幸せは脆く消え去った。
一人また一人と俺の周りから人が離れていった。
10日たったとき俺の周りには人が、いや人間が居なくなった。
そして“一人”となり、“独り”ともなった。
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