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旅の途中で立ち寄ったとある町。
1週間程野宿生活だったせいか疲れていたらしい。町に着いてすぐ宿をとり、俺が風呂に入っている間に、同室になった悟空は机に突っ伏して寝てしまっていた。
「おい、悟空。こんな所で寝たら風邪引くぞ…」
そう悟空に声を掛けた時、机の上に置いてあったノートに気が付いた。ノートの表紙にはヘタクソな字で「こうかんのーと」と書いてあった。
「懐かしいな…」
昔を思い出してふっと笑いがこみあげ、俺は自然とノートを開いていた。
俺と悟空がまだ寺院に居た頃の話。
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