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あいつ…余計な事を…。
それに俺は生まれてこのかた、交換ノートなど勿論した事がない。第一、面倒だし、やはり俺のガラじゃない。
「さんぞ…カオこわい…ヤダ?」
悟空がとても悲しそうな顔をしている。
「・・・・」
「さんぞー、いそがしいもんね…ごめんね」
俺に背を向けてトボトボと歩き出す。
「待て。俺はまだ何も言ってない」
立ち止まった悟空が、勢い良くこちらを振り向いた。思い切り期待している顔だ。
「…やってやるよ」
「やった!!ほんと?!約束だからねーっ!!」
そう言って強引に俺にノートを渡し、走って部屋を出て行ってしまった。
…本当に喜怒哀楽が判りやすいな、アイツは…って、
「…俺からなのか…?」
とりあえず、ノートの表紙を開く。
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