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「んー…三蔵?風呂出たんだ?」
やっと目が覚めたらしい。悟空が椅子に座ったまま伸びをする。
「あぁ、今し方な」
あの時から俺の気持ちもだいぶ成長した。親バカのレベルを超えて、コイツの事を愛しく思う。
「あー…腹減った…」
いつもの台詞に、珍しくも少し笑ってしまった。
「なに笑ってんだよッ」
「いや、図体ばかりデカくなりやがって、中身は少しも変わってねぇなと思ってな」
「あッひでぇ!中身も成長してますー!!」
「まぁ、成長されすぎても困るがな」
手に持っているノートに向かって、独り言を吐いた。
「えっ?なんか言った?」
「いや、何も言ってない。」
その時の、悟空の膨れっ面が可愛くて。
ちゅっ
「なッ////」
「お前はそのままで充分だよ」
終わり。
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