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好き嫌いが多いことで苦痛を感じ始めたのは、集団生活が始まってからだった。
幼稚園のおやつに柏餅が出た。
私はあんこが嫌いだった。
鯛焼きも、当時はまだ尻尾まであんこがつまっていなかったので、尻尾をもらって食べるほどだった。
―――柏餅を何とか食べてもらおうと、先生は私を説得したが、どうしても嫌だった私はついに泣き出し、そのまま寝てしまった(?)のを何となく覚えている。
連絡帳に「白緒ちゃんは柏餅を一口も食べませんでした」と書かれた。
本当はちょっぴり食べようと努力したが、鼠がかじる程度しか食べなかったのでこう書かれても仕方ない。
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